水中で用いるソナーの仕組みとその種類や用途

水中で用いるソナーの仕組みとその種類や用途

ソナーは水中で音波を発生させて、それを伝えさせて障害物などの物体に当たった場合の反射する音波を拾い、物体の探索や距離、位置情報などを掴む仕組みを持った装置です。音波発信装置とその反射した音波を拾う聴音装置の二つから構成されています。
ただ水中の物体から発する音を拾う聴音装置のみとする探知タイプも存在します。空気中の場合は電波による方法で位置情報などを把握することが可能ですが、電波は水中では急速に減衰する性質を持つため、水中の物体の把握には適しません。
そのため音波を活用することで、適切な水中での物体の位置情報を把握することに優れています。実際に用いられる種類については、アクティブ・エコーサウンダー・サイドスキャンなどがあります。
その用途については、軍用で敵方の潜水艦や艦船などの位置情報を把握するため、レーダーとして用いられたりしたことで開発された経緯もあります。他には沈没船などの海底探索などの面でも活用でき、近年では漁業関係者が魚の居所を把握するための魚群探知機として用いられることも多いです。
音波は空気中だと音速で約340m/sと言われていますが、水中であると約1500m/sであり、水中の方が速く伝播する性質を持っています。また空気中よりも水中の場合であると長距離の10km以上先の情報も把握することも可能で、水平方向だけでなく垂直方向へも伝播する性質を持っています。
従って、海中の観測や測定用に用いられることが多いです。